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新刊書のお知らせ
『歯の外傷で小児が来院したら』
クインテッセンス出版 2020年11月
以下のサイトからどうぞ
https://www.quint-j.co.jp/shigakusyocom/html/products/detail.php?product_id=4211
親御さんや教員の皆さ間向けの本は
『子どもの歯と口のケガ』 言叢社
第291回 大和正論の会 2021年 9月26日(日曜日)
コロナ禍があぶりだした社会と科学の課題
宮新美智世
略歴: 元東京医科歯科大学大学院小児歯科学・障害者歯科学分野分野長
東京医科歯科大学歯学部 臨床教授 (附属病院小児歯科外来)
一般社団法人日本外傷歯学会副理事長
コロナ禍があぶり出した社会と科学の課題
‐ Covid-19パンデミックがくれた覚醒 -
ヒトとウイルス・生物との関係と付き合い方
ウイルス; 遺伝子からなり、自己増殖できずに他の生物の細胞を利用して増殖する
ヒトゲノム解析でわかった30億個の塩基のうち、人タンパク合成は1.5%、
古代レトロウイルスから9%、DNAの半分はウイルス由来
ウイルス感染は死をもたらすこともあるが、一方で変異の原動力になっている
家には約20万種の生物が棲んでいる。人体の細胞数は60兆個。180兆個の微生物(主に細菌)と共存している。
ワクチンには過剰な期待は禁物。 自身の免疫を高めて共生することがカギになる。
個人は自衛を 防御法;家庭内感染は、医療者の所作をまねろ。
免疫力強化法;運動、栄養、睡眠、心に関する工夫
報道の問題点
感染という医学用語を誤用しつづけたマスコミ; 恐怖心による人心誘導
「専門家」と称して批評のみ行い、的確な対策を提案せずに、自身を守る人々
行動制限は、最も安易だったが、応急対応処置。対策の中間評価が欠けていた。
政治の課題
コロナ禍でお詫びを口にするのは日本の政治家だけ;
パンデミックは政治家だけの課題?
感染拡大の内実 インフルエンザよりも殺していないCovid- 19
製薬会社の強大化 政治家の利益と発言の限界;、ワクチン調達と言論の制限
ワクチンは多大な予算と十分な設備が準備されている必要があった
宗教界の課題
多神教、仏教の優位性、でも 祈るだけ?
医療界の課題
医療者が病を怖がる?; 最前線で武人は恐れたか?、 「いじめられる」特徴
日本の「いわゆる医療崩壊」の実体
科学者の問題と課題
露呈した学者世界の問題点;
主観・イデオロギー・政治観で動く普通の人としての科学者
科学データは 使いよう ;
「権威」と称する人の言説に従い思考停止に陥ることなく、
自身の思考に軸足をおけ
インターネットには落とし穴がいっぱい; 情報の集中が持つリスク、
スマホによる脳機能、行動倫理の破壊
デジタル社会に欠けるもの; 深遠な考察、自然や無意識の重要性、
高い芸術性
人工パンデミックはいつでも起きる: マルチドメイン戦争に対するマルチドメイン対策は、各自の教養と責任遂行から
各自の自覚と努力が、世界支配を不可能にする; 教訓を基にさらなる動乱へ備えよ